美容室の経営や独立開業を考える際、業界全体のデータを把握することは重要です。
この記事では、美容室・理容室の店舗数、市場規模、業界動向について解説します。
美容室の店舗数
全国の店舗数
厚生労働省の衛生行政報告例によると、美容所(美容室)の数は約26万軒以上で、コンビニエンスストアの約5万軒を大きく上回ります。
| 施設 | 店舗数(概算) |
|---|---|
| 美容所(美容室) | 約26万軒 |
| 理容所(床屋) | 約11万軒 |
| コンビニ | 約5.5万軒 |
| 歯科医院 | 約6.8万軒 |
美容室は「日本で最も店舗数が多い業種」の一つです。
店舗数の推移
美容室の数は増加傾向にありましたが、近年は横ばいから微減の傾向も見られます。
増加の要因:
- 独立開業のハードルが低い
- フリーランス美容師の増加
- シェアサロンの普及
減少の要因:
- 後継者不足による閉店
- 競争激化による淘汰
- 少子高齢化
都道府県別の店舗数
人口が多い都道府県ほど店舗数も多くなります。
| 都道府県 | 美容室数(概算) |
|---|---|
| 東京都 | 約2.8万軒 |
| 大阪府 | 約1.5万軒 |
| 愛知県 | 約1.2万軒 |
| 神奈川県 | 約1.2万軒 |
| 埼玉県 | 約1.0万軒 |
美容師の人数
美容師数
美容師免許を持ち、美容所に従事している美容師は約55万人以上とされています。
美容師の就業状況
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| 総数 | 微増傾向 |
| 男女比 | 女性が約80% |
| 平均年齢 | 上昇傾向 |
| 離職率 | 1年目で約50%、3年目で約70%(業界推計) |
美容師は離職率が高い職種とされています。長時間労働、給与水準、人間関係などが理由として挙げられます。
美容業界の市場規模
市場規模
美容業界の市場規模は約2兆円規模とされています。
市場構成
| セグメント | 市場規模(概算) |
|---|---|
| 美容室 | 約1.5兆円 |
| 理容室 | 約0.5兆円 |
関連市場
| 市場 | 規模(概算) |
|---|---|
| ヘアケア製品 | 約4,500億円 |
| ヘアカラー製品 | 約1,500億円 |
| 美容機器 | 約1,000億円 |
業界の動向・トレンド
1. 低価格帯と高価格帯の二極化
「1,000円カット」などの低価格サロンと、こだわりの高価格サロンに二極化が進んでいます。中価格帯は競争が激しくなっています。
2. フリーランス美容師の増加
シェアサロンの普及により、フリーランスで働く美容師が増えています。
3. SNSマーケティングの重要性
InstagramやTikTokでの発信が集客に直結するようになり、SNS力が美容師の価値を左右するようになっています。
4. 人手不足
美容師の離職率の高さと、美容学校の入学者数減少により、人材確保が課題になっています。
5. 高齢化への対応
顧客の高齢化に伴い、シニア向けメニュー、訪問美容サービスが注目されています。
6. サステナビリティ
環境に配慮した製品・サービスへの関心が高まっています。オーガニック製品、リサイクル、エシカル消費など。
美容室の経営課題
主な経営課題
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 人材確保 | スタッフの採用、定着 |
| 集客 | 新規獲得、リピート率向上 |
| 競合との差別化 | 独自の強みの確立 |
| 客単価向上 | メニュー提案、物販 |
| 後継者問題 | 事業承継、閉店 |
生き残りのポイント
- 明確なターゲット設定
- 独自の強みの確立(似合わせ、カラー、縮毛矯正など)
- SNSでの発信
- リピート率の向上
- 紹介集客の強化
競争が激しい業界だからこそ、「何で選ばれるか」を明確にすることが重要です。
まとめ
美容室は全国に約26万軒あり、コンビニの約5倍の店舗数があります。市場規模は約2兆円。
業界は二極化、フリーランス増加、SNSマーケティングの重要性が高まるなど、変化が続いています。経営課題を理解し、差別化を図ることが生き残りのカギです。
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