レストラン経営において、リピート客の確保は売上の安定に不可欠です。特に高単価のレストランでは、一度来店したお客様に繰り返し選んでもらうことが、広告費を抑えながら成長する近道となります。
この記事では、レストランのリピート率の現状から、具体的な改善施策、成功事例まで詳しく解説します。
レストランのリピート率の現状と課題
レストラン業界のリピート率について把握しましょう。
レストランの平均リピート率
レストランの平均リピート率は**約20〜30%**と言われています。特に高単価のレストランは日常使いしにくいため、リピート率が低くなりがちです。
繁盛しているレストランのリピート率は40〜50%以上。特別な日だけでなく、「あのお店で食事したい」という動機で選ばれる存在になっています。
レストランのリピート率は以下で計算します。
リピート率 = 2回目以上来店客数 ÷ 初回来店客数 × 100
半年〜1年単位での計測が、高単価レストランでは適切です。
リピートされない原因
レストランでリピートされない主な原因です。
1. 価格の壁
- 頻繁に行くには高い
- 特別な日にしか使わない
- 日常使いの選択肢に入らない
2. 印象に残らない
- 料理・サービスが期待通りでなかった
- 他のレストランとの差別化が不明確
- 感動するような体験がなかった
3. 来店のきっかけがない
- お店のことを忘れた
- 記念日やイベントがない
- 新しいお店を試したくなった
レストランでは、特別な体験の提供と記念日マーケティングがリピートの鍵です。
レストランのリピート率を上げる方法5選
具体的な施策を5つ紹介します。
来店後のフォロー(LINE・DM等)
丁寧なお礼メッセージと、次回来店の動機付けを行いましょう。
フォローメッセージ例
〇〇様
先日は当店にお越しいただき、
誠にありがとうございました。
お料理はいかがでしたでしょうか。
〇〇(料理名)はシェフの自信作でございます。
来月より秋の新メニューがスタートいたします。
ぜひまたお越しいただけましたら幸いです。
ご予約はお電話またはLINEにて承ります。
高級レストランの場合は、カジュアルすぎない丁寧な言葉遣いが重要です。
紹介制度・紹介カードの活用
レストランは「あそこ美味しかったよ」と紹介されやすいサービスです。
レストランの紹介制度例
- 紹介者:次回ワンドリンクサービス
- 被紹介者:デザートプレートサービス
- 紹介で来店の旨を伝えると特別な配慮
高級店では金銭的な割引よりも、スペシャルな体験(シェフからのご挨拶、特別デザートなど)を特典にするのが効果的です。
ポイントカード・スタンプカード
レストランでは「メンバーシップ」「会員制度」の形が合います。
効果的な会員制度の設計
- 会員登録で誕生日にスペシャルサービス
- 来店回数に応じてランクアップ
- 上位会員は予約優先・限定メニュー
高単価店では、金銭的特典より優先待遇(予約の取りやすさ、特別席の案内など)が喜ばれます。
次回予約の促進
レストランでは「記念日予約」を促すのが効果的です。
次回予約を促す施策
- 会計時に「次の記念日はいつですか?」と聞く
- 誕生日・結婚記念日をカルテに記録
- 記念日1ヶ月前にリマインドメール
「〇〇様の大切な記念日をお祝いさせてください」という姿勢が、特別感を演出します。
記念日・季節のキャンペーン
レストランは記念日マーケティングとの相性が抜群です。
キャンペーン例
- 誕生日:バースデープレート+写真撮影
- 結婚記念日:シャンパン1杯サービス
- クリスマス:特別ディナーコース
- バレンタイン・ホワイトデー:ペアコース
顧客データベースを活用し、記念日前に「お祝いのご予約はいかがですか?」と案内しましょう。
レストランでリピート率を上げた成功事例
実際にリピート率を改善したレストランの事例を紹介します。
事例1:記念日管理で年間リピート率40%達成
東京のフレンチレストランAでは、来店時に記念日を必ずヒアリング。誕生日・結婚記念日・交際記念日などを顧客データベースに記録しました。
記念日1ヶ月前にメールを送信する運用を開始し、「記念日はここで」という認知が定着。年間リピート率が25%から40%に向上しました。
事例2:会員制度でVIP顧客を育成
大阪のイタリアンレストランBでは、3回来店で「シルバー会員」、10回で「ゴールド会員」という制度を導入。上位会員には予約優先・シェフの特別料理を提供しました。
「ゴールド会員になりたい」というモチベーションが生まれ、会員の年間来店回数が平均2回から5回に増加。会員同士の紹介も活発になりました。
事例3:料理教室で顧客との関係強化
名古屋の和食レストランCでは、月1回の料理教室を開催。シェフ直伝の家庭料理レシピを学ぶ体験を提供しました。
「シェフとの距離が近くなった」「お店のファンになった」という声が続出。料理教室参加者のリピート率は80%を超え、紹介も多く生まれました。
まとめ
レストランのリピート率を上げるポイントをまとめます。
- 来店後フォローで丁寧な関係構築
- 紹介制度で特別な体験を特典に
- 会員制度で優先待遇・限定体験を提供
- 記念日をカルテに記録し、リマインドを送る
- イベント・体験でお店のファンを増やす
レストランは「料理」だけでなく「体験」を売るビジネスです。「またあの体験をしたい」と思ってもらえるサービスを追求していきましょう。
関連記事