店舗間送客で新規顧客を獲得 無料で始める →

記事 #飲食店 #廃業率 #経営戦略

飲食店の廃業率と生き残り戦略|長く続く店の特徴

飲食店の廃業率データと、潰れる店・生き残る店の違いを解説。長く愛される飲食店になるための経営戦略と、開業前に知っておくべきポイントをまとめました。

5分で読める
オクリテ編集部

「飲食店は3年で7割が潰れる」——こんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに飲食業界は廃業率が高いと言われますが、一方で10年、20年と愛され続ける店もあります。

この記事では、飲食店の廃業率に関するデータを整理し、潰れる店と生き残る店の違いを解説します。これから開業を考えている方も、すでに経営している方も、ぜひ参考にしてください。

飲食店の廃業率はどのくらい?

飲食業界の廃業率は、他の業種と比べて高い傾向にあります。

公的データから見る実態

中小企業庁の「中小企業白書」によると、宿泊業・飲食サービス業の開業率と廃業率は以下のようになっています。

年度開業率廃業率
2020年5.0%6.1%
2021年4.4%4.2%
2022年5.1%4.0%

※出典:中小企業庁「中小企業白書」各年版

コロナ禍の2020年は廃業率が高く、その後は回復傾向にありますが、それでも全業種平均(約3%)より高い水準です。

開業からの年数別生存率

日本政策金融公庫の調査によると、飲食店の生存率は以下のような傾向があります。

経過年数生存率の目安
1年後約85%
3年後約65%
5年後約50%
10年後約30%

つまり、10年後に残っている飲食店は約3割ということになります。この数字をどう捉えるかは人それぞれですが、「何も考えずに経営していては生き残れない」ことは明らかです。

廃業の主な理由

帝国データバンクの調査によると、飲食店の廃業・倒産の理由は以下のようなものが多くなっています。

  1. 売上不振: 集客できない、リピーターが定着しない
  2. 資金繰りの悪化: 開業時の借入返済、運転資金の枯渇
  3. 競合の増加: 近隣に同業種が増え、客を奪われる
  4. 人手不足: スタッフが採用できない、離職が多い
  5. 経営者の高齢化・体調不良: 後継者がいない

潰れる飲食店に共通する特徴

廃業する飲食店には、いくつかの共通点があります。以下のような状態に心当たりがある場合は、早めの対策が必要です。

1. 数字を把握していない

売上は見ていても、原価率人件費率(FL比率)を把握していない店は危険です。

FL比率の目安

項目適正範囲
原価率(Food)25〜35%
人件費率(Labor)25〜35%
FL比率(合計)55〜65%

FL比率が70%を超えると、家賃や光熱費を払った後に利益がほとんど残りません。毎月の数字をチェックする習慣をつけましょう。

2. 新規客ばかりに頼っている

ポータルサイトのクーポンや広告で新規客を集めても、リピートしなければ集客コストがかさむ一方です。

リピート率が低い店は、以下のような問題を抱えていることが多いです。

  • 料理・サービスの品質が安定していない
  • 「また来たい」と思わせる理由がない
  • お客様との関係性を築けていない

3. 競合との差別化ができていない

「普通においしい」だけでは、お客様に選ばれ続けることは難しい時代です。

  • この店でしか食べられないメニューがない
  • 価格でしか勝負できない
  • 「なぜこの店なのか」を説明できない

こうした状態では、近くに競合ができた途端に客足が遠のきます。

4. 変化に対応できていない

飲食業界のトレンドは常に変化しています。

  • キャッシュレス決済への対応
  • テイクアウト・デリバリーへの対応
  • SNSでの情報発信

「うちは昔からこのやり方で」と変化を拒むと、気づいたときには手遅れになっていることがあります。

長く続く店の5つの共通点

10年以上続いている飲食店を見ると、いくつかの共通点があります。

1. 常連客を大切にしている

長く続く店は、常連客との関係性を大切にしています。

  • 名前や好みを覚えている
  • 常連向けの特別メニューやサービスがある
  • 「いつもありがとうございます」の一言を欠かさない

常連客は売上の基盤になるだけでなく、口コミで新しいお客様を連れてきてくれます。

2. 地域に根ざしている

地元の人に愛される店は、安定した経営ができます。

  • 地域のイベントに参加する
  • 近隣の店舗と協力関係を築く
  • 地元の食材を使ったメニューを提供する

観光客や一見さん頼みの経営は、外部環境の変化に弱いです。地域の「行きつけ」になることを目指しましょう。

3. 適正な価格設定をしている

「安くすればお客様が来る」という考えは危険です。長く続く店は、適正な価格で価値を提供しています。

  • 原価率と利益率のバランスが取れている
  • 値下げではなく、付加価値で勝負している
  • 必要に応じて値上げも行っている

安売り競争に巻き込まれると、体力のある大手には勝てません。

4. 人を育てている

オーナーや料理長が一人で抱え込んでいる店は、長続きしにくいです。

  • スタッフに仕事を任せられる
  • マニュアルや仕組みがある
  • 「この人がいないと回らない」状態を避けている

人を育てることで、オーナー自身も身体を壊さずに経営を続けられます。

5. 数字を見ながら改善し続けている

成功している店は、感覚ではなくデータに基づいて経営しています。

  • 毎月の売上・利益を把握している
  • どのメニューが売れているかを分析している
  • 集客施策の効果を測定している

「なんとなく忙しい」「なんとなく暇」ではなく、数字で現状を把握し、改善し続ける姿勢が大切です。

廃業を防ぐための経営戦略

ここからは、具体的な経営戦略を紹介します。

集客の柱を複数持つ

一つの集客方法に頼ると、その方法が使えなくなったときに一気に苦しくなります。

集客チャネルの例

チャネル特徴
Googleマップ無料、「近くの店」検索に強い
SNS無料、ファンとの関係構築
口コミ・紹介無料、信頼度が高い
ポータルサイト有料、新規客獲得に強い
チラシ・DM有料、地域密着型

ポータルサイトに月額費用を払っている場合、その費用に見合った成果が出ているかを定期的に確認しましょう。広告費に頼らない集客チャネルを育てることが、安定経営の鍵です。

リピート率を上げる

新規客を獲得するコストは、既存客をリピートさせるコストの5倍と言われています。リピート率を上げることは、利益率の改善に直結します。

リピート率を上げる施策

  • LINE公式アカウントで来店後にお礼メッセージを送る
  • スタンプカードやポイントカードで再来店を促す
  • 常連客には特別感のあるサービスを提供する

紹介を促す仕組みを作る

紹介で来店したお客様は、リピート率が高い傾向にあります。紹介者も被紹介者もメリットがある仕組みを作りましょう。

紹介を増やすコツ

  • 紹介カードを作って会計時に渡す
  • 「ご友人をお連れください」と声をかける
  • 紹介してくれたお客様にお礼を伝える

紹介が増えると、広告費をかけずに新規客を獲得できるようになります。

近隣店舗と協力する

競合と思っていた近隣の店舗も、見方を変えれば協力相手になります。

  • 居酒屋とバーで「二次会はあちらへ」と送客し合う
  • カフェと雑貨店で相互にショップカードを置く
  • 商店街ぐるみでスタンプラリーを企画する

こうした相互送客を行うと、お互いに新規客を獲得できます。

開業前に知っておくべきこと

これから飲食店を開業しようと考えている方は、以下の点を事前に確認しておきましょう。

初期投資は抑える

開業資金が大きいほど、毎月の返済負担も大きくなります。

  • 居抜き物件を活用する
  • 中古の厨房機器を検討する
  • 最初から豪華な内装にしない

日本政策金融公庫の調査によると、飲食店の開業資金の平均は約1,000万円ですが、500万円以下で開業する人も増えています。

運転資金を確保する

開業後すぐに売上が安定することは稀です。少なくとも6ヶ月分の運転資金を確保しておきましょう。

集客の準備を開業前から始める

オープンしてから「どうやってお客様を集めよう」と考えても遅いです。

  • 開業前からSNSで発信を始める
  • Googleビジネスプロフィールを事前に設定する
  • 近隣の店舗に挨拶回りをする

開業初日から来店があるよう、事前に認知を広げておきましょう。

まとめ

飲食店の廃業率は決して低くありませんが、長く愛され続ける店も確実に存在します。その違いは、以下のような点にあります。

生き残る店の特徴

  • 数字(売上・原価率・リピート率)を把握している
  • 常連客を大切にし、紹介が生まれる仕組みがある
  • 地域に根ざし、近隣店舗とも協力関係を築いている
  • 変化に対応し、改善し続けている

特に「紹介」と「近隣店舗との相互送客」は、広告費をかけずに新規客を獲得できる方法です。紙のカードでも始められますが、「誰からの紹介か」「どの店舗からの送客が多いか」を把握したい場合は、オクリテのようなデジタル計測ツールを活用すると、効果測定が自動化できます。

長く続く店を目指すなら、日々の数字を見ながら、一つずつ改善を積み重ねていきましょう。

関連記事

FREE 送客効果測定ツール
オクリテ オクリテ - 店舗間の送客効果をQRコードで測定

飲食店・美容室・整体院など店舗向け

登録

登録

招待

招待

送客

送客

3ステップで今日から始められます

メールアドレスだけで完了

無料で始める

クレジットカード不要・1分で登録

この記事をシェア

オクリテ編集部

オクリテ編集部は、店舗の集客・リピート施策に関する実践的な情報を発信しています。

関連記事