カフェにおけるスイーツは、客単価を上げる重要なアイテムです。「コーヒーだけ」のお客様に「ケーキも一緒に」と思ってもらえれば、売上は大きく変わります。
この記事では、カフェのスイーツ選定について、ドリンクとのペアリングや仕入れ先の選び方まで解説します。
スイーツがカフェにもたらす効果
客単価アップの要
スイーツは、カフェの客単価を上げる最も効果的なアイテムです。
客単価への影響例:
| 注文内容 | 客単価 |
|---|---|
| コーヒーのみ | 450円 |
| コーヒー+ケーキ | 900円 |
| コーヒー+ケーキ+焼き菓子 | 1,150円 |
スイーツがあれば、客単価を2倍にすることも可能です。
スイーツの役割
カフェにおけるスイーツの役割:
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 客単価向上 | ドリンクとの追加注文 |
| 滞在時間延長 | ゆっくり過ごすお客様が増える |
| 写真映え | SNS投稿のきっかけ |
| 差別化 | 他店にないスイーツが魅力に |
| ギフト需要 | お土産、手土産としての販売 |
特に午後の時間帯は、スイーツを目的に来店するお客様も多いです。
スイーツの調達方法
自家製vs仕入れ
スイーツの調達方法は、大きく自家製と仕入れに分かれます。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 自家製 | 差別化、原価を抑えやすい | 人件費、設備投資、技術が必要 |
| 仕入れ | 手間が少ない、品質安定 | 差別化しにくい、原価高め |
| 併用 | バランスが取れる | 管理が複雑になる |
多くのカフェでは、看板スイーツは自家製、その他は仕入れという併用パターンを採用しています。
仕入れ先の選び方
スイーツを仕入れる場合、以下の仕入れ先があります。
仕入れ先の選択肢:
| 仕入れ先 | 特徴 | メリット |
|---|---|---|
| 製菓問屋 | 冷凍ケーキなど | 種類豊富、価格が安定 |
| 地元パティスリー | オーダーメイド可 | 差別化、ストーリー性 |
| 業務用食品メーカー | 大量仕入れ向き | コスパ、品質安定 |
| オンライン卸 | 全国から取り寄せ | 選択肢が広い |
地元のパティスリーと提携すれば、「〇〇さんのケーキ」というストーリー性が生まれ、差別化ポイントになります。
自家製の場合の設備
自家製スイーツに必要な設備:
| スイーツ | 必要設備 |
|---|---|
| 焼き菓子 | オーブン、ミキサー |
| ケーキ | 冷蔵庫、オーブン、作業台 |
| プリン・ゼリー | 冷蔵庫 |
| アイスクリーム | アイスクリームメーカー、冷凍庫 |
スペースと設備投資を考慮した上で、自家製にするスイーツを決めましょう。
ドリンクとのペアリング
ペアリングの基本
コーヒーとスイーツのペアリングには、相性があります。
ペアリングの考え方:
| パターン | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 同系統 | 味の方向性を揃える | ビターコーヒー×ビターチョコ |
| 補完 | 足りない味を補う | 酸味のコーヒー×甘いケーキ |
| 対比 | あえて対照的に | 深煎りコーヒー×さっぱりレモンケーキ |
どのパターンが正解というわけではなく、お客様の好みに合わせて提案できるとベストです。
コーヒー×スイーツの相性表
コーヒーの種類別におすすめのスイーツ:
| コーヒー | 相性の良いスイーツ | 理由 |
|---|---|---|
| エスプレッソ | ビスコッティ、チョコレート | 濃厚×濃厚、苦味と甘味のバランス |
| カフェラテ | チーズケーキ、スコーン | ミルキー×クリーミー |
| 浅煎り | フルーツタルト、レモンケーキ | 酸味×酸味、爽やかさ |
| 深煎り | ガトーショコラ、ブラウニー | ビター×リッチ |
| カフェオレ | カヌレ、フィナンシェ | 優しい×焼き菓子 |
紅茶・その他ドリンクとの相性
コーヒー以外のドリンクとスイーツの相性:
| ドリンク | 相性の良いスイーツ |
|---|---|
| 紅茶(ストレート) | スコーン、ショートブレッド |
| 紅茶(ミルク) | パウンドケーキ、ビクトリアケーキ |
| 抹茶ラテ | 和菓子、抹茶ケーキ |
| ほうじ茶 | わらび餅、どら焼き |
| スムージー | グラノーラ、軽めの焼き菓子 |
セット販売で客単価を上げる
セットメニューの設計
スイーツとドリンクのセット販売は、客単価アップの定番施策です。
セット設計のポイント:
- 単品合計より10〜15%お得に設定
- おすすめの組み合わせをセットに
- ネーミングで魅力を伝える
セットメニューの例:
| セット名 | 内容 | 単品合計 | セット価格 |
|---|---|---|---|
| 午後のご褒美セット | ケーキ+カフェラテ | 1,000円 | 850円 |
| 焼き菓子セット | 焼き菓子3種+コーヒー | 900円 | 750円 |
| アフタヌーンティー | ミニスイーツ盛合せ+紅茶 | 1,500円 | 1,200円 |
スタッフからの提案
セットメニューは、スタッフからの声かけで注文率が上がります。
声かけの例:
- 「本日のケーキとセットにすると100円お得ですよ」
- 「コーヒーとの相性抜群のチーズケーキ、いかがですか?」
- 「午後限定のセットメニューがございます」
押し売りにならないよう、自然な提案を心がけましょう。
スイーツの陳列と見せ方
ショーケースの活用
スイーツを魅力的に見せるには、陳列が重要です。
陳列のポイント:
- 照明を明るく、色味が映える光に
- 高低差をつけて立体感を出す
- 種類別にグルーピング
- 売りたいものを目線の高さに
- 清潔感を保つ(指紋、汚れに注意)
「美味しそう」と思わせる見せ方が、注文につながります。
POPの活用
スイーツの横にPOPを置くと、購買を後押しできます。
POPに書くべき内容:
- 商品名
- 簡単な説明(素材、特徴)
- 価格
- おすすめドリンクとのペアリング
- 「本日のおすすめ」などの訴求
手書きPOPは温かみがあり、個人カフェに合います。
原価管理
スイーツの原価率
スイーツの原価率は、30〜40%が目安です。
原価率の計算例:
| スイーツ | 材料費 | 販売価格 | 原価率 |
|---|---|---|---|
| チーズケーキ | 180円 | 500円 | 36% |
| マフィン | 80円 | 280円 | 29% |
| クッキー | 30円 | 150円 | 20% |
焼き菓子は原価率を抑えやすいので、利益率の良いアイテムとして活用できます。
廃棄ロスの管理
スイーツは賞味期限があるため、廃棄ロスの管理が重要です。
ロス削減の方法:
- 販売データから需要予測
- 少量仕入れ、高頻度発注
- 閉店前の割引販売
- スタッフへのまかない提供
特に生菓子は日持ちしないため、発注量のコントロールが重要です。
まとめ
スイーツは、カフェの客単価を上げる重要なアイテムです。
スイーツ選びのポイントを振り返りましょう。
- 自家製と仕入れのバランスを考える
- ドリンクとのペアリングを意識する
- セット販売で客単価アップ
- 陳列・POPで購買意欲を刺激
- 原価率30〜40%を目安に管理
- 廃棄ロスをコントロールする
「コーヒーを飲みに来たけど、ケーキも食べちゃおう」と思わせるスイーツがあれば、カフェの収益は大きく変わります。
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