店舗間送客で新規顧客を獲得 無料で始める →

記事 #飲食店経営 #原価率 #コスト管理

飲食店の原価率管理|適正値と改善方法

飲食店の原価率について解説。業態別の適正値、原価計算の方法、原価率を下げるテクニック、メニュー分析まで、利益を最大化する原価管理を紹介します。

5分で読める
オクリテ編集部

原価率は飲食店の利益を左右する重要な指標です。適切に管理しないと、売上があっても利益が残らない事態に陥ります。

この記事では、飲食店の原価率について、適正値、計算方法、改善テクニックまで解説します。

原価率の基本

原価率とは

原価率とは、売上に対する食材費の割合です。

原価率 = 食材費 ÷ 売上高 × 100

例:月の食材費90万円、売上300万円の場合
90万円 ÷ 300万円 × 100 = 30%

原価率が高いほど、利益は少なくなります。

業態別の適正原価率

業態によって適正な原価率は異なります:

業態原価率目安理由
居酒屋28〜33%ドリンクで利益確保
カフェ25〜30%ドリンク原価が低い
ラーメン店30〜35%食材にこだわり
焼肉店35〜40%肉原価が高い
寿司店35〜45%魚介原価が高い
定食屋32〜38%ボリューム重視
高級レストラン30〜35%高単価でカバー

ドリンク比率が高い業態は、原価率を低く抑えやすいです。

FL比率の管理

FL比率とは

FL比率は、売上に対する食材費(Food)と人件費(Labor)の合計割合です。

FL比率 = (食材費 + 人件費) ÷ 売上高 × 100
FL比率評価
55%以下優秀
55〜60%適正
60〜65%要改善
65%以上危険

FL比率60%以内を目標にしましょう。

FL比率の内訳

FL比率の内訳目安:

項目目安
食材費(F)30〜35%
人件費(L)25〜30%
合計55〜60%

原価率を下げすぎると品質が落ち、上げすぎると利益が出ません。バランスが重要です。

原価計算の方法

メニュー別原価計算

各メニューの原価を計算しましょう:

材料使用量単価原価
鶏もも肉150g180円/100g270円
野菜ミックス80g50円/100g40円
調味料--30円
ご飯200g30円/100g60円
合計400円

売価1,200円の場合:原価率 = 400円 ÷ 1,200円 = 33.3%

ロス率の考慮

実際の原価計算では、ロス(廃棄)を考慮します:

ロスの種類内容対策
仕込みロス野菜の皮、骨など歩留まりで計算
調理ロス焦げ、失敗調理精度向上
売れ残りロス廃棄、賄い需要予測
盗難・横流し不正在庫管理徹底

理論原価と実際原価の差を定期的にチェックしましょう。

原価率を下げる方法

仕入れの見直し

仕入れコストを下げる方法:

方法内容効果
複数業者見積もり価格比較5〜10%削減
まとめ買い大量購入割引3〜8%削減
業務用スーパー直接仕入れ10〜20%削減
旬の食材活用安い時期に使う変動
規格外品活用B級品、端材20〜50%削減

業者は定期的に見直し、競争環境を維持しましょう。

歩留まり改善

食材の歩留まり(使える部分の割合)を改善:

食材一般的歩留まり改善後
キャベツ80%95%(外葉も使用)
鶏肉85%95%(骨でスープ)
大根75%90%(葉も使用)
50%70%(アラで出汁)

端材を別メニューに活用することで、歩留まりを上げられます。

ポーションコントロール

提供量を標準化することで、原価のブレを防ぎます:

方法内容
計量グラム単位で計量
レードル統一汁物の量を統一
レシピ標準化誰が作っても同じ
写真掲示盛り付け見本

「適当」をなくすことが原価管理の基本です。

メニュー分析

ABC分析

メニューを売上貢献度で分類:

ランク売上構成比対応
A上位70%維持・強化
B次の20%改善検討
C下位10%見直し・廃止

Cランクメニューは、原価率が高いなら廃止を検討しましょう。

メニューミックス分析

メニューを「人気度」と「利益率」で分類:

分類人気利益率対応
スター維持・PRを強化
金のなる木販売促進
問題児原価見直し
負け犬廃止検討

人気があっても利益率が低いメニュー(問題児)は、原価を見直すか、値上げを検討しましょう。

在庫管理

適正在庫の維持

在庫を適正に保つことで、ロスを削減:

項目目安
生鮮食品1〜3日分
冷凍食品1〜2週間分
乾物・調味料2〜4週間分
酒類1〜2週間分

過剰在庫は廃棄リスク、過少在庫は機会損失になります。

棚卸しの実施

定期的な棚卸しで原価を正確に把握:

頻度対象
毎日高額食材(肉、魚)
週1回主要食材
月1回全食材

理論原価と実際原価の差(原価差異)を分析しましょう。

原価率改善の注意点

品質とのバランス

原価を下げすぎると、品質低下につながります:

NG例結果
肉の質を落とす味が落ちる
量を減らす満足度低下
野菜を減らす見た目が悪い

お客様が気づく部分での原価削減は避けましょう。

見えない部分での改善

お客様に気づかれにくい原価改善:

  • 仕入れ先の見直し
  • 端材の有効活用
  • 調理ロスの削減
  • 在庫管理の徹底
  • ポーションの標準化

同じ品質を維持しながら、オペレーションで改善するのが理想です。

まとめ

原価率管理は、飲食店の利益を左右する重要な業務です。

成功のポイントを振り返りましょう。

  • 業態に応じた適正原価率を把握
  • FL比率60%以内を目標に
  • メニュー別の原価を計算
  • 仕入れ、歩留まり、ポーションで改善
  • ABC分析でメニューを見直す
  • 品質を落とさない原価改善を

「利益の出る美味しい料理」を提供できる店を目指しましょう。

関連記事

FREE 送客効果測定ツール
オクリテ オクリテ - 店舗間の送客効果をQRコードで測定
異業種コラボ

異業種コラボで相互集客

近隣の異業種店舗と協力して、広告費をかけずに新規集客

飲食店美容室整体院ネイルサロン など
無料で試す

クレジットカード不要・1分で登録

この記事をシェア

オクリテ編集部

オクリテ編集部は、店舗の集客・リピート施策に関する実践的な情報を発信しています。

関連記事