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記事 #雇用契約 #採用 #労務

雇用契約書の作成ポイント|店舗経営者向けガイド

雇用契約書の作成ポイントを店舗経営者向けに解説。正社員・アルバイト別の記載事項、労働条件通知書との違い、トラブル防止の注意点を紹介します。

5分で読める
オクリテ編集部

雇用契約書とは

雇用契約書は、使用者(会社)と労働者(従業員)の間で、労働条件について合意した内容を記載した書面です。双方が署名・捺印することで、労働契約の成立を証明します。


労働条件通知書との違い

書類法的義務署名目的
労働条件通知書義務あり会社のみ条件を明示
雇用契約書義務なし双方契約の締結

ポイント: 労働条件通知書は法律で義務付けられていますが、雇用契約書は義務ではありません。ただし、トラブル防止のため、雇用契約書を作成し、双方で署名することを推奨します。

両方を兼ねた「雇用契約書兼労働条件通知書」を作成するのが一般的です。


必ず記載すべき項目

法定明示事項(労働基準法で義務)

項目記載内容
労働契約の期間期間の定めあり/なし
就業場所勤務する店舗の住所
業務内容従事する業務の内容
始業・終業時刻勤務時間
休憩時間休憩の長さ
休日・休暇週休日数、有給休暇など
賃金基本給、諸手当、締め日、支払日
退職に関する事項退職の手続き、解雇事由

有期雇用の場合の追加項目

項目記載内容
契約期間開始日〜終了日
更新の有無更新する場合の基準
無期転換ルール5年超で無期転換の権利

記載例(正社員向け)

            雇用契約書

株式会社△△△△(以下「甲」という)と
○○ ○○(以下「乙」という)は、
以下の条件で雇用契約を締結する。

第1条(契約期間)
期間の定めなし
試用期間: 入社日から3ヶ月間

第2条(就業場所)
△△店(東京都○○区○○1-2-3)
※業務上の必要により変更する場合がある

第3条(業務内容)
店舗における接客、販売、商品管理、
その他付随する業務

第4条(勤務時間)
始業: 9時30分
終業: 18時30分
休憩: 60分
※シフトにより変動する場合がある

第5条(休日)
・週休2日(シフト制)
・年末年始(12/31〜1/3)
・有給休暇(法定通り付与)

第6条(賃金)
1. 基本給: 月額 ○○○,○○○円
2. 諸手当:
   ・通勤手当: 実費(月額上限30,000円)
   ・役職手当: 該当者に支給
3. 締め日: 毎月末日
4. 支払日: 翌月25日
5. 支払方法: 銀行振込

第7条(昇給・賞与)
1. 昇給: 年1回(4月)※会社業績による
2. 賞与: 年2回(7月、12月)※会社業績による

第8条(社会保険)
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険に加入

第9条(退職)
1. 自己都合退職の場合は、
   退職希望日の1ヶ月前までに届け出ること
2. 解雇事由は就業規則の定めによる

第10条(その他)
この契約に定めのない事項については、
就業規則の定めによる

令和○年○月○日

甲: 株式会社△△△△
    代表取締役 □□ □□  印

乙: 住所 _________________________
    氏名 _________________________  印

記載例(アルバイト・パート向け)

            雇用契約書

株式会社△△△△(以下「甲」という)と
○○ ○○(以下「乙」という)は、
以下の条件で雇用契約を締結する。

第1条(契約期間)
令和○年○月○日 〜 令和○年○月○日(○ヶ月間)
※契約更新の可能性あり(業務量、勤務成績による)

第2条(就業場所)
△△店(東京都○○区○○1-2-3)

第3条(業務内容)
ホールスタッフ(接客、配膳、レジ、清掃)

第4条(勤務時間)
シフト制
勤務時間: 1日○時間程度
勤務日数: 週○日程度
※具体的なシフトは毎月決定

第5条(休憩)
6時間超勤務の場合: 45分
8時間超勤務の場合: 60分

第6条(賃金)
1. 時給: ○,○○○円
   ・研修期間(○ヶ月): ○,○○○円
   ・22時以降: 25%増
2. 締め日: 毎月末日
3. 支払日: 翌月15日
4. 支払方法: 銀行振込

第7条(交通費)
1日上限 ○,○○○円まで支給

第8条(有給休暇)
法定通り付与

第9条(社会保険)
勤務時間・日数に応じて加入

第10条(退職)
退職を希望する場合は、
2週間前までに届け出ること

令和○年○月○日

甲: 株式会社△△△△
    店長 □□ □□  印

乙: 住所 _________________________
    氏名 _________________________  印

試用期間の定め方

試用期間とは

正式採用前に、適性を見極めるための期間です。

項目内容
期間一般的に1〜6ヶ月(3ヶ月が多い)
延長合理的な理由があれば可能
解雇通常の解雇より若干緩やか

記載例

第○条(試用期間)
1. 試用期間は入社日から3ヶ月間とする
2. 試用期間中の賃金は月額○○○,○○○円とする
3. 試用期間中に適性がないと判断した場合は、
   本採用しないことがある
4. 試用期間は、状況に応じて延長することがある

トラブル防止のポイント

よくあるトラブル

トラブル原因対策
給与の認識違い手当の説明不足内訳を明記
シフトの認識違い曖昧な記載具体的に記載
残業代の未払い固定残業の説明不足時間数と金額を明記
突然の退職退職ルールの周知不足退職手続きを明記

固定残業代の記載(採用する場合)

第○条(賃金)
1. 基本給: 月額 200,000円
   (うち固定残業代30,000円、20時間分を含む)
2. 20時間を超える時間外労働については、
   別途残業代を支給する

変形労働時間制の場合

シフト制で変形労働時間制を採用する場合は、その旨を記載します。

第○条(勤務時間)
1ヶ月単位の変形労働時間制を適用する
・1ヶ月の所定労働時間: 176時間
・シフトにより1日の労働時間は変動する

電子契約の活用

電子契約のメリット

メリット内容
印刷・郵送不要コスト削減
スピード即日締結可能
保管が楽紙の保管不要
検索性すぐに探せる

法的有効性

電子署名法により、電子契約も紙の契約と同等の法的効力があります。

主なサービス

サービス特徴
クラウドサインシェアNo.1
DocuSignグローバル
freeeサインfreee連携
GMOサイン低コスト

契約書の保管

保管期間

書類保管期間
雇用契約書退職後3年間(推奨: 5年以上)
労働者名簿退職後3年間
賃金台帳5年間

保管方法

  • 紙: 鍵付きキャビネットで保管
  • 電子: パスワード保護、バックアップ

まとめ

雇用契約書は、労使双方のトラブルを防ぎ、良好な関係を築くための重要な書類です。

作成のポイント

  1. 必須項目を漏れなく: 法定明示事項を記載
  2. 具体的に記載: 曖昧な表現を避ける
  3. 双方署名: 必ず署名・捺印をもらう
  4. 控えを渡す: 従業員にも1部渡す
  5. 適切に保管: 退職後も保管
  6. 定期的に見直し: 法改正に対応

法的なトラブルを防ぐためにも、きちんとした雇用契約書を作成しましょう。

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