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記事 #プリペイドカード #回数券 #前払い

プリペイドカード・回数券の導入と運用

プリペイドカード・回数券の導入方法を解説。料金設計、割引率の決め方、運用のポイントなど、前払い制度で顧客を囲い込む方法を紹介します。

5分で読める
オクリテ編集部

プリペイドカードや回数券は、顧客から前払いで料金を受け取り、一定期間または回数分のサービスを提供する仕組みです。顧客にとってはお得に利用でき、店舗にとっては顧客の囲い込みとキャッシュフローの改善につながります。

この記事では、プリペイドカード・回数券の導入方法と運用のポイントを解説します。

プリペイドカード・回数券とは

プリペイドカード

事前に一定金額をチャージし、その金額分のサービスや商品を購入できるカードです。

:

  • 10,000円チャージで11,000円分利用可能
  • 50,000円チャージで55,000円分利用可能

回数券

特定のサービスを一定回数利用できる券です。

:

  • カット5回券: 20,000円(1回あたり4,000円、通常5,000円)
  • 施術10回券: 45,000円(1回あたり4,500円、通常5,500円)

両者の違い

項目プリペイドカード回数券
使途何にでも使える特定サービス限定
柔軟性高い低い
管理やや複雑シンプル
顧客心理「貯金」感覚「コース」感覚

メリットとデメリット

店舗側のメリット

メリット詳細
キャッシュフロー改善前払いで資金が先に入る
顧客の囲い込み使い切るまで他店に行きにくい
リピート確定購入時点で複数回の来店が確定
客単価向上まとめ買いで単価アップ

店舗側のデメリット

デメリット詳細
負債の発生未使用分は負債として計上
割引による利益減通常より低い単価になる
管理の手間残高・回数の管理が必要
解約リスク途中解約時の対応が必要

顧客側のメリット

メリット詳細
コスト削減通常価格より安く利用
支払いの簡便さ毎回の支払いが不要
継続の動機づけ「もったいない」で継続

料金設計のポイント

割引率の決め方

割引率は、お得感と利益のバランスで決めます。

購入金額割引率の目安理由
10,000円程度5〜10%小額なので割引も控えめ
30,000円程度10〜15%中程度の囲い込み効果
50,000円以上15〜20%大きな囲い込み効果

価格設定例(プリペイドカード)

チャージ額ボーナス額利用可能額割引率
10,000円500円10,500円5%
30,000円3,000円33,000円10%
50,000円7,500円57,500円15%

価格設定例(回数券)

回数通常価格計回数券価格割引率
3回15,000円13,500円10%
5回25,000円21,250円15%
10回50,000円40,000円20%

割引率設定の注意点

  • 割引しすぎると利益が圧迫される
  • 割引が少なすぎると購入されない
  • 競合の設定も参考に
  • まずは控えめに始めて調整

有効期限の設定

有効期限は、顧客体験とビジネス上の理由のバランスで決めます。

有効期限を設ける理由

理由詳細
会計上の管理未使用負債の長期化を防ぐ
来店促進期限内に使い切る動機づけ
価格変動への対応何年も前の価格で提供し続けるリスク回避

有効期限の目安

商品有効期限の目安
プリペイドカード1〜2年
回数券(3〜5回)3〜6ヶ月
回数券(10回以上)6ヶ月〜1年

期限切れへの対応

対応方法顧客印象
厳格に失効厳しい印象、トラブルリスク
1ヶ月程度の猶予常識的、多くの店舗で採用
申し出があれば延長顧客に優しい
残高の一部返金非常に顧客に優しい

導入のステップ

ステップ1: 商品設計

  • プリペイドか回数券かを決定
  • 金額・回数の設定
  • 割引率の決定
  • 有効期限の設定
  • 利用規約の作成

ステップ2: システム準備

必要な仕組み内容
残高管理顧客ごとの残高・回数を記録
利用記録いつ、いくら使ったかの記録
有効期限管理期限の確認、リマインド

管理方法の選択肢:

  • 紙の台帳(小規模向け)
  • Excelスプレッドシート
  • POSシステムの機能
  • 専用の顧客管理システム

ステップ3: スタッフ教育

教育内容
商品の内容と特徴
販売時の説明方法
利用時の処理方法
残高・回数の確認方法
よくある質問への回答
期限切れ時の対応

ステップ4: 販売開始

  • 店内POPで告知
  • 既存顧客への案内
  • 会計時の声かけ
  • 初回限定特典の設定

運用のポイント

販売時のトーク

効果的なセールストーク例:

「〇〇様、いつもありがとうございます。
実は、まとめてご購入いただくとお得な回数券があるんです。
5回分で通常25,000円のところ、21,250円。
1回あたり4,250円になるので、3,750円もお得です。
よろしければいかがですか?」

ポイント:

  • 具体的な金額メリットを伝える
  • 押し売りにならないトーンで
  • 来店頻度が高い顧客を中心に案内

残高・回数の確認

顧客が残高や残り回数をすぐに確認できるようにします。

確認方法内容
レシートに印字利用のたびに残高を表示
専用アプリいつでも確認可能
紙のカード来店時にスタンプや記入
店頭で確認スタッフに聞く

有効期限のリマインド

期限が近づいたら顧客に連絡します。

リマインドのタイミング:

  • 期限1ヶ月前
  • 期限2週間前
  • 期限直前(1週間前)

メッセージ例:

「〇〇様、回数券の有効期限が〇月〇日です。
残り2回分がございますので、
ぜひ期限内にご利用ください。
ご予約をお待ちしております」

使い切り後のアプローチ

回数券を使い切ったタイミングは、次回購入の好機です。

「〇〇様、本日で回数券を使い切りました。
引き続きお得にご利用いただける回数券、
またご購入いただけますか?」

法的注意点

資金決済法への対応

プリペイドカードは「前払式支払手段」に該当する場合があります。

該当する可能性がある場合:

  • 未使用残高が1,000万円を超える
  • 第三者への譲渡・換金が可能
  • 有効期限が6ヶ月以上

対応:

  • 発行保証金の供託
  • 金融庁への届出
  • 情報開示

小規模な店舗で、自店舗でのみ使えるカードの場合は該当しないことが多いですが、不安な場合は専門家に相談してください。

消費者契約法への対応

中途解約時の対応について、消費者契約法に基づいたルールが必要です。

対応のポイント:

  • 解約時の返金ルールを明確に
  • 過度な違約金を設定しない
  • 利用規約に記載

よくある課題と対策

課題1: 購入してもらえない

原因対策
魅力が伝わっていない具体的なメリットを説明
金額が高い低額プランも用意
タイミングが悪い会計時に案内する習慣を

課題2: 使い切らずに期限切れ

原因対策
有効期限を忘れているリマインドを徹底
来店のきっかけがない期限前の特別案内
回数が多すぎる少ない回数のプランも用意

課題3: 管理が煩雑

原因対策
紙での管理システム化を検討
複数スタッフで管理ルールの統一、共有
データが分散一元管理の仕組みを

まとめ

プリペイドカード・回数券は、顧客の囲い込みとキャッシュフロー改善に効果的な仕組みです。

導入のポイント:

  • 割引率は5〜20%程度(金額に応じて)
  • 有効期限を適切に設定
  • 残高・回数の管理システムを準備
  • 販売・利用・期限管理のオペレーションを整備

運用のポイント:

  • 来店頻度の高い顧客に優先的に案内
  • 残高・回数をわかりやすく伝える
  • 有効期限のリマインドを徹底
  • 使い切り後のリピート購入を促す

まずは少額・少回数のプランから始めて、反応を見ながら拡大していくことをおすすめします。

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