「飲食店を開業したいけど、本当に儲かるのか」「どんな業態なら利益が出やすいのか」——飲食店経営を考える上で、収益性は最も気になるポイントです。
本記事では、儲かる飲食店の特徴と、利益率を高めるためのポイントを解説します。
飲食店の利益構造を理解する
飲食店の利益率の目安
飲食店の営業利益率は、業態によって異なりますが、一般的に5〜10%程度が目安とされています。
業態別の利益率目安
- 居酒屋:5〜10%
- カフェ:5〜8%
- ラーメン店:8〜15%
- ファストフード:3〜5%
- 高級レストラン:10〜15%
FL比率(Food + Labor)
飲食店経営で重要な指標が「FL比率」です。
- F(Food):原材料費(売上の25〜35%が目安)
- L(Labor):人件費(売上の25〜35%が目安)
- FL比率:55〜60%以内が健全な経営の目安
FL比率が60%を超えると、家賃や光熱費を払うと利益がほとんど残りません。
1日の売上目安
「いくら売れば利益が出るか」を把握するために、損益分岐点を計算しましょう。
計算例(家賃20万円、営業日数25日の場合)
- 固定費(家賃、人件費、光熱費等)が月100万円
- 利益率10%を目指すなら、月商約150万円(日商6万円)が必要
儲かる飲食店の特徴5選
1. リピーター比率が高い
儲かる店の最大の特徴は、リピーター比率が高いことです。
新規客を獲得するには広告費がかかりますが、リピーターは広告費ゼロで来店してくれます。さらに、リピーターは紹介客を連れてきてくれることも多いです。
2. 客単価が適正
安売りで集客する店は、薄利多売で疲弊しがちです。逆に高すぎると客数が伸びません。
客単価を上げる工夫
- サイドメニュー、デザート、ドリンクの提案
- コース料理の充実
- 「ちょっと贅沢」な限定メニュー
3. 原価管理が徹底されている
儲かる店は、メニューごとの原価率を把握し、利益の出るメニュー構成を設計しています。
原価管理のポイント
- 各メニューの原価率を計算
- 高原価メニューと低原価メニューのバランス
- ロス(廃棄)の削減
4. オペレーションが効率的
少ない人員で回せる仕組みを作ることで、人件費を抑えられます。
効率化の例
- メニュー数を絞る
- 調理工程をシンプルに
- セルフオーダー、モバイルオーダーの導入
5. 集客に広告費をかけすぎていない
広告頼みの集客は、売上が増えても利益が残りません。口コミ、紹介、SNSなど、費用をかけない集客チャネルを育てることが重要です。
これから伸びる飲食店の業態
デリバリー・テイクアウト対応店
コロナ禍で一気に普及したデリバリー・テイクアウトは、今後も需要が続くと予想されます。
健康志向メニュー
糖質制限、ビーガン、グルテンフリーなど、健康志向のニーズは拡大しています。
体験型飲食店
「食べる」だけでなく、「体験」を提供する店が差別化しやすくなっています。
ゴーストキッチン
客席を持たず、デリバリー専門で運営する形態は、固定費を抑えられるメリットがあります。
利益率を高める経営のコツ
コスト削減のポイント
原材料費
- 仕入れ先の見直し・価格交渉
- ロス削減(仕込み量の最適化)
- メニューの絞り込み
人件費
- シフトの最適化
- マルチタスク化
- 繁閑差に応じた人員配置
その他経費
- 光熱費の節約
- 家賃交渉
- 不要な契約の見直し
売上アップのポイント
客数を増やす
- 口コミ・紹介の促進
- MEO対策でGoogle検索からの流入
- SNS運用での認知拡大
客単価を上げる
- ドリンク、デザートの提案
- 季節限定メニュー
- セットメニューの充実
リピート率を上げる
- LINE公式アカウントでのフォロー
- スタンプカード
- 誕生日クーポン
居酒屋は儲かるのか?
居酒屋は「客単価×回転率」で稼ぐビジネスモデルです。
居酒屋のメリット
- ドリンク比率が高く、原価率を抑えやすい
- 団体客で一度に大きな売上
- 宴会需要で繁忙期に稼げる
居酒屋のデメリット
- 競合が多い
- 人件費がかさみやすい
- 深夜営業は体力的に厳しい
利益を出すには、リピーター獲得と口コミ・紹介の仕組みづくりが鍵になります。
まとめ
儲かる飲食店になるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- FL比率を60%以内に抑える
- リピーター比率を高める
- 客単価を適正に保つ
- 口コミ・紹介で広告費を抑える
- オペレーションを効率化する
特に、リピーターと紹介による集客は、利益率を高める最も効果的な方法です。満足度の高いサービスを提供し、「また来たい」「人に紹介したい」と思ってもらえる店づくりを目指しましょう。
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