「Web広告を始めたいけど、どのくらいの費用がかかるのかわからない」——店舗ビジネスにおいて、Web広告の予算設計は重要な課題です。
本記事では、Web広告の種類と費用の目安、予算の決め方を解説します。
Web広告の種類と特徴
リスティング広告(検索広告)
GoogleやYahoo!の検索結果に表示される広告です。
特徴
- 検索キーワードに連動して表示
- 顕在ニーズにアプローチ
- クリック課金(PPC)
費用目安
- クリック単価:50〜500円
- 月額予算:3〜30万円
SNS広告
Instagram、Facebook、LINE、X、TikTokなどに表示される広告です。
特徴
- 精密なターゲティング
- ビジュアルで訴求
- 認知拡大〜来店促進まで対応
費用目安
- クリック単価:30〜200円
- 月額予算:3〜20万円
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリのバナー枠に表示される広告です。
特徴
- 認知拡大に効果的
- リマーケティングで再アプローチ
- 画像・動画で視覚的に訴求
費用目安
- クリック単価:10〜100円
- 月額予算:5〜30万円
動画広告
YouTubeなどの動画プラットフォームに表示される広告です。
特徴
- 動画で魅力を伝えられる
- 認知拡大に効果的
- 制作コストが必要
費用目安
- 視聴単価:2〜10円
- 月額予算:5〜30万円
MEO(ローカル検索)対策
Googleマップでの表示を最適化する施策です。広告費はかかりませんが、代行を依頼する場合は費用が発生します。
費用目安(代行依頼の場合)
- 月額:3〜10万円
費用対効果の考え方
CPA(顧客獲得単価)
1件の来店や予約を獲得するのにかかったコストです。
計算式 CPA = 広告費 ÷ コンバージョン数
例
- 広告費:10万円
- 来店数:20組
- CPA = 5,000円
ROAS(広告費用対効果)
広告費に対して、どれだけの売上が得られたかを示す指標です。
計算式 ROAS = 売上 ÷ 広告費 × 100%
例
- 広告費:10万円
- 売上:50万円
- ROAS = 500%
LTV(顧客生涯価値)の考慮
1回の来店だけでなく、リピートも含めた価値を考慮しましょう。
例
- 1回の来店:客単価5,000円
- 年間リピート:3回
- LTV = 15,000円
CPAが5,000円でも、LTVが15,000円なら十分にペイします。
予算の決め方
売上目標から逆算する
計算ステップ
- 月間の売上目標を決める
- 広告経由で何組の来店が必要か計算
- 想定CPAを掛けて広告費を算出
例
- 売上目標:50万円(広告経由)
- 客単価:5,000円 → 必要来店数:100組
- 想定CPA:3,000円 → 広告費:30万円
売上に対する広告費比率
一般的な目安として、売上の5〜15%程度を広告費に充てるケースが多いです。
業種別の目安
- 飲食店:売上の5〜10%
- 美容室・サロン:売上の10〜15%
- 整体・治療院:売上の10〜15%
少額から始める
いきなり大きな予算を投じるのではなく、小規模でテストしましょう。
ステップ
- 月3〜5万円でテスト開始
- 効果を測定(2〜3ヶ月)
- 効果が出た媒体に予算を集中
- 段階的に予算を増加
媒体別の適正予算
小規模店舗(月商100〜300万円)
推奨予算
- 総額:月3〜10万円
- 配分例:リスティング5万円 + Instagram3万円
中規模店舗(月商300〜1,000万円)
推奨予算
- 総額:月10〜30万円
- 配分例:リスティング10万円 + SNS広告10万円 + ディスプレイ5万円
複数店舗展開
推奨予算
- 1店舗あたり:月10〜30万円
- エリア別の予算配分を検討
費用を抑えるコツ
無料施策との組み合わせ
Web広告だけに頼らず、無料の施策も並行して行いましょう。
無料の集客施策
- MEO対策(Googleビジネスプロフィール)
- SNSの通常投稿
- 口コミ・紹介の促進
- LINE公式アカウント
自社運用で手数料を削減
代理店に依頼すると、広告費の15〜20%の手数料がかかります。自社で運用できれば、その分を広告費に回せます。
効果の低い施策を早めに停止
効果測定を行い、成果の出ていない広告は早めに停止しましょう。
まとめ
Web広告の費用は、業種や目標によって大きく異なります。
予算設計のポイント
- 売上目標から逆算する
- 少額から始めてテストする
- 効果を測定し、改善を続ける
- 無料施策と組み合わせる
まずは月3〜5万円から始めて、自社に合った広告媒体と予算を見つけていきましょう。
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