飲食店の開業・運営には多額の資金が必要です。自己資金だけでなく、助成金・補助金・融資などの資金調達手段を上手に活用しましょう。
本記事では、飲食店が活用できる主な資金調達手段を解説します。
助成金と補助金の違い
助成金とは
助成金は、主に厚生労働省が管轄し、雇用や労働環境の改善を目的としたものです。
特徴
- 要件を満たせば原則受給可能
- 返済不要
- 人件費関連が多い
補助金とは
補助金は、主に経済産業省や中小企業庁が管轄し、事業の発展を支援するものです。
特徴
- 審査があり、採択されないと受給不可
- 返済不要
- 設備投資・販促費など幅広い用途
融資との違い
融資は金融機関からの借入れで、返済義務があります。助成金・補助金は返済不要な点が大きな違いです。
飲食店が使える主な補助金
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者の販路開拓を支援する補助金です。
対象経費の例
- ホームページ作成費
- チラシ・パンフレット作成費
- 店舗改装費
- 広告宣伝費
補助率・上限
- 補助率:2/3
- 上限:50万円〜200万円(申請枠による)
申請のポイント
- 経営計画書の内容が重要
- 商工会・商工会議所のサポートを活用
- 年に数回の公募期間あり
事業再構築補助金
新分野展開や業態転換を行う事業者向けの補助金です。
飲食店での活用例
- テイクアウト・デリバリー事業への展開
- 新業態店舗の開業
- セントラルキッチン設備の導入
IT導入補助金
ITツール導入を支援する補助金です。
対象となるITツール例
- POSレジシステム
- 予約管理システム
- 会計・経理ソフト
- 勤怠管理システム
飲食店が使える主な助成金
雇用関連の助成金
キャリアアップ助成金
- 非正規従業員の正社員化
- 賃金引き上げ
両立支援等助成金
- 育児・介護休業制度の整備
- 働き方改革への取り組み
人材開発支援助成金
- 従業員の教育訓練
- 資格取得支援
申請の注意点
- 事前に計画書の提出が必要な場合が多い
- 要件を細かく確認する
- 社会保険の加入が必須条件の場合あり
融資による資金調達
日本政策金融公庫
創業融資で最もよく利用される公的金融機関です。
新創業融資制度
- 無担保・無保証人で利用可能
- 融資限度額:3,000万円
- 自己資金要件:創業資金の1/10以上
申請のポイント
- 事業計画書の作成が重要
- 飲食店経験があると有利
- 自己資金は多いほど審査有利
民間金融機関
信用金庫や地方銀行も、創業融資を積極的に行っています。
信用保証協会の活用
- 信用保証協会の保証付き融資
- 創業者向けの保証制度あり
資金調達成功のポイント
事業計画書の重要性
助成金・補助金・融資、いずれも事業計画書の内容が審査を左右します。
計画書に含めるべき内容
- 事業コンセプト・強み
- ターゲット顧客
- 競合分析
- 収支計画(根拠のある数字)
- 資金使途の明細
専門家の活用
複雑な申請手続きは、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
- 中小企業診断士
- 税理士
- 認定支援機関
- 商工会・商工会議所
まとめ
飲食店の資金調達は、助成金・補助金・融資を組み合わせて計画的に行いましょう。
資金調達のステップ
- 必要資金の明確化
- 活用できる制度のリストアップ
- 事業計画書の作成
- 専門家への相談
- 申請・審査
助成金・補助金は年度や時期によって内容が変わります。最新情報は中小企業庁や各自治体のサイトで確認してください。
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