バーは比較的少ない資金で開業できる飲食業態として人気があります。バーの開業資金は300万〜1,200万円程度が一般的な目安です。カウンター中心の小規模店舗であれば、さらに低い資金での開業も可能です。
この記事では、バー開業に必要な資金の内訳と、費用を効果的に抑える方法を解説します。
バーの開業資金の目安
バーは店舗の規模とコンセプト(ショットバー、オーセンティックバー、カジュアルバーなど)によって必要な資金が大きく異なります。
初期費用の内訳(物件/内装/設備/備品)
物件取得費:80万〜300万円
- 敷金・礼金(家賃の6〜10ヶ月分)
- 不動産仲介手数料
- 前家賃
内装工事費:100万〜500万円
- カウンター造作(バーの顔となる重要項目)
- バックバー(ボトル棚)の設置
- 照明工事(雰囲気づくりに重要)
- 空調・換気設備
- 床・壁面の仕上げ
設備費:50万〜200万円
- 冷蔵庫・製氷機
- グラス洗浄機
- コーヒーメーカー(カフェバーの場合)
- BGM設備
- カクテル用器具
備品・什器:50万〜150万円
- グラス類(種類ごとに揃える必要あり)
- カウンター椅子
- 酒類の初期在庫
- レジ・POSシステム
運転資金の目安(3〜6ヶ月分)
運転資金:80万〜200万円
- 家賃(月8万〜25万円)
- 人件費(オーナー一人で運営する場合は抑えられる)
- 酒類仕入れ(売上の20〜25%が目安)
- 光熱費
- 消耗品費
バーは原価率が低く、ドリンク中心のため利益率が高い業態です。ただし、客単価と回転率のバランスが経営を左右します。
バー開業で特に費用がかかるポイント
バー特有の設備投資と運営コストを確認しましょう。
業態特有の高額項目
カウンター・バックバー造作 バーの「顔」となるカウンターとバックバーは、店舗の印象を大きく左右します。
- カウンター造作:30万〜150万円
- バックバー(ボトル棚):20万〜80万円
- カウンター照明:10万〜30万円
酒類の初期在庫 オーセンティックバーの場合、多種多様なスピリッツ・リキュールを揃える必要があります。
- ウイスキー・ブランデー
- ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ
- リキュール類
- 初期在庫で30万〜100万円程度
グラス類 カクテルごとに適したグラスを揃えると、かなりの数量になります。
- ロックグラス、タンブラー
- カクテルグラス、マティーニグラス
- シャンパングラス、ワイングラス
- 予備を含めて10万〜30万円程度
見落としがちな費用
- 酒類販売業免許:申請費用約3万円
- 深夜酒類提供飲食店届出:深夜営業に必須
- 食品衛生責任者講習費用:約1万円
- JASRAC・BGM使用料:年間数万円
- 氷代(製氷機がない場合):継続コスト
バーの開業資金を節約する方法
バーは小規模で開業しやすく、初期投資を抑えやすい業態です。
リース・中古品の活用
中古設備の活用ポイント
- 冷蔵庫:バー閉店時に良品が出回る
- グラス類:業務用中古品で揃えられる
- カウンター椅子:中古品で十分
小規模店舗からのスタート カウンター6〜8席程度の小規模バーであれば、200万〜400万円での開業も可能です。オーナーバーテンダーとして一人で運営すれば、人件費も抑えられます。
補助金・助成金の活用
活用できる主な制度
- 小規模事業者持続化補助金:内装工事・設備に活用
- 創業助成金(自治体による)
- 商店街活性化事業
バーは設備投資額が比較的小さいため、補助金で初期費用のかなりの部分をカバーできる可能性があります。
居抜き物件の検討
バーの居抜きメリット
- カウンター・バックバーがそのまま使える
- 照明・内装が残っている
- 雰囲気を活かせる
チェックポイント
- カウンターの状態とサイズ
- バックバーの使い勝手
- 照明設備の状態
- 空調・換気の能力
- 前店舗の評判
スナックやラウンジの居抜きも、バーに転用しやすい場合があります。
まとめ
バーの開業資金は300万〜1,200万円程度が目安です。カウンター中心の小規模店舗であれば、200万円台での開業も不可能ではありません。
バーは原価率が低く利益率が高い反面、集客が安定するまでに時間がかかる傾向があります。初期投資を抑えて開業し、常連客を着実に増やしていく戦略が有効です。
開業後は、オーナーの人柄や会話力、ドリンクの品質が口コミを生みます。Googleマップでの店舗登録やSNSでの情報発信に加え、近隣の飲食店との関係づくりも大切です。
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