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記事 #美容室経営 #材料費 #原価管理

美容室の材料費管理|適正な原価率と削減方法

美容室の材料費を適正に管理する方法を解説。原価率の計算、在庫管理、コスト削減のコツまで利益を確保するためのノウハウを紹介します。

5分で読める
オクリテ編集部

「売上は上がっているのに、利益が残らない」「材料費がどれくらいかかっているかわからない」そんな悩みを抱えるオーナーは多いでしょう。材料費は美容室の経費の中でも大きな割合を占めます。適正に管理することで、利益率を改善できます。

結論から言えば、材料費を適正化するには「原価率の把握」「在庫管理の徹底」「仕入れの見直し」の3つが重要です。この記事では、美容室の材料費を管理する具体的な方法を解説します。

材料費の基本を理解する

材料費に含まれるもの

美容室の材料費には、施術に使用するさまざまな消耗品が含まれます。

カテゴリ主な品目
カラー剤1剤、2剤、ブリーチ剤
パーマ剤1液、2液、中和剤
シャンプー・トリートメントサロン施術用、店販用
スタイリング剤ワックス、スプレー、オイル
消耗品タオル、ケープ、ペーパー、手袋
その他ピン、ゴム、コットン

原価率の計算方法

材料費の適正さを判断するために、原価率を計算しましょう。

原価率 = 材料費 ÷ 技術売上 × 100

例:

  • 月間技術売上: 150万円
  • 月間材料費: 15万円
  • 原価率 = 15万円 ÷ 150万円 × 100 = 10%

業態別の原価率目安

原価率の目安は、サロンの業態によって異なります。

サロンタイプ原価率目安
低価格サロン12〜18%
一般サロン8〜12%
高価格サロン6〜10%
オーガニック専門10〜15%

高価格サロンほど原価率が低いのは、価格に対する材料費の比率が下がるためです。自サロンの目安を把握し、超えていないか確認しましょう。

メニュー別の原価を把握する

メニュー別原価の計算

メニューごとの原価を把握することで、利益の出るメニュー・出ないメニューが見えてきます。

カラーの原価計算例:

材料使用量単価金額
1剤60g@3円/g180円
2剤60g@1円/g60円
ラップ1枚@5円5円
ペーパー5枚@2円10円
手袋1組@10円10円
合計265円

カラー料金が8,000円なら、原価率は約3.3%。カラー単体では十分な利益が出ています。

原価が高くなりやすいメニュー

メニューによって原価率のばらつきがあります。

メニュー原価率傾向理由
カット非常に低い材料をほぼ使わない
カラー低〜中薬剤使用量による
ブリーチやや高い高価な薬剤を大量に使用
パーマ中程度薬剤使用量による
トリートメント中〜高高価な商材を使用
ヘッドスパ低〜中使用量による

トリートメントやブリーチは、使用する商材のグレードによって原価が大きく変わります。

原価と価格のバランス

原価が高いメニューは、価格設定も重要です。

考え方:

  • 原価が高い → 価格も相応に設定
  • 原価が低い → 価格競争力がある、または利益率が高い

原価率が15%を超えるメニューは、価格の見直しを検討しましょう。

在庫管理の徹底

在庫管理の重要性

在庫管理ができていないと、以下の問題が発生します。

問題影響
過剰在庫資金の固定化、期限切れリスク
欠品施術ができない、機会損失
使用量不明原価計算ができない
ロスの見落とし利益が流出

在庫管理の基本手順

1. 在庫リストの作成

すべての材料をリスト化します。

品名単位在庫数発注点発注量
カラー剤A(1剤)536
カラー剤B(2剤)846
シャンプーL215

2. 定期的な棚卸し

月1回は在庫数を確認しましょう。

期首在庫 + 仕入 − 期末在庫 = 当月使用量

この計算で、実際の使用量を把握できます。

3. 発注点の設定

在庫が一定量を下回ったら発注する「発注点」を設定します。

発注点 = 1日の使用量 × 発注リードタイム + 安全在庫

在庫ロスを防ぐ

材料の無駄をなくすことで、原価を抑えられます。

ロスの原因と対策:

原因対策
使いすぎ標準使用量を設定し、教育
期限切れ先入れ先出し、発注量の適正化
紛失・盗難在庫置き場の整理、管理者の設定
調合ミスマニュアル化、ダブルチェック

特に「使いすぎ」は意識しないと気づきにくい問題です。スタッフごとの使用量に差がないか、確認してみましょう。

仕入れの見直し

仕入先の選定

仕入先によって価格や条件が異なります。定期的に見直しましょう。

比較ポイント:

項目内容
価格同じ商品でも仕入先によって差がある
送料小ロットだと送料がかさむ
支払条件現金、月末締め翌月払いなど
最低発注量まとめ買いの条件
サポート新商品情報、技術サポート

価格だけでなく、トータルで判断することが重要です。

まとめ買いのメリット・デメリット

項目メリットデメリット
価格単価が下がる-
発注頻度手間が減る-
資金-まとまった資金が必要
在庫リスク-期限切れ、保管場所

よく使う定番商品はまとめ買い、使用頻度の低いものは少量発注、という使い分けがおすすめです。

ディーラーとの交渉

取引量が増えてきたら、ディーラーとの条件交渉も可能です。

交渉のポイント:

  • 年間の取引量を示して単価交渉
  • 複数ディーラーの見積もりを取る
  • 新規取引先の提案も検討する姿勢を見せる
  • 支払い条件の改善を相談

良好な関係を維持しながら、Win-Winの条件を探りましょう。

原価削減の具体策

使用量の標準化

スタッフによって使用量にばらつきがあると、原価が安定しません。

標準化の手順:

  1. メニューごとの標準使用量を決める
  2. マニュアルを作成
  3. スタッフに教育
  4. 定期的に使用量をチェック

例:カラー剤の標準使用量

髪の長さ1剤2剤
ショート40g40g
ミディアム60g60g
ロング80g80g
スーパーロング100g100g

材料のグレード見直し

すべてのお客様に最高級の材料を使う必要はありません。

考え方:

  • 高単価メニュー → 高品質材料を使用
  • 標準メニュー → コストパフォーマンスの良い材料
  • お客様が価値を感じるところに投資

ただし、品質を下げすぎると顧客満足度に影響するため、バランスが重要です。

店販とのシナジー

店販商品をサロン施術でも使用することで、仕入れ量が増えてコストダウンできる場合があります。

  • 仕入れの一本化で単価を下げる
  • 施術で使用感を体験してもらい、店販にもつなげる
  • 在庫管理がシンプルになる

原価管理の仕組み化

月次の原価チェック

毎月、以下を確認する習慣をつけましょう。

チェック項目計算方法目標
材料費総額仕入金額(棚卸ベース)予算内
原価率材料費÷技術売上10%以内
在庫金額期末棚卸額前月比較

異常値の発見と対処

原価率が急に上がった場合は、原因を追究しましょう。

よくある原因:

原因確認方法対策
仕入価格の上昇請求書を確認仕入先見直し、価格交渉
使用量の増加在庫の減り具合を確認使用量の標準化、教育
メニューミックスの変化原価の高いメニューが増えた価格設定の見直し
ロス・廃棄期限切れ、調合ミスを確認在庫管理の徹底

スタッフとの情報共有

原価意識はオーナーだけが持っていても意味がありません。スタッフにも共有しましょう。

共有すべき内容:

  • 材料1つあたりの原価
  • 使いすぎがどれだけ利益に影響するか
  • 目標原価率と現状
  • 改善の取り組みとその成果

「この薬剤1本で〇〇円」と具体的に伝えることで、コスト意識が高まります。

まとめ

美容室の材料費を適正化するポイントは以下の3つです。

  1. 原価率の把握: メニュー別の原価を計算し、目標原価率を設定
  2. 在庫管理の徹底: 定期棚卸し、発注点の設定、ロス防止
  3. 仕入れの見直し: 仕入先の比較、まとめ買いの活用、交渉

材料費の管理は地味な作業ですが、利益に直結します。月10万円の材料費削減は、売上100万円アップと同じ利益インパクトがあることも。まずは現状の原価率を把握するところから始めてみましょう。

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