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記事 #飲食店経営 #損益分岐点 #収益管理

飲食店の損益分岐点|計算方法と改善策

飲食店の損益分岐点について解説。計算方法、損益分岐点を下げる方法、売上目標の設定まで、黒字経営のための指標管理を紹介します。

5分で読める
オクリテ編集部

損益分岐点とは、売上と費用がちょうど同じになる売上高のことです。この金額を超えれば黒字、下回れば赤字になります。

この記事では、飲食店の損益分岐点について、計算方法、改善策、活用方法まで解説します。

損益分岐点の基本

損益分岐点とは

損益分岐点(Break-even Point)は、利益がゼロになる売上高です。

売上 - 費用 = 0

損益分岐点 = 費用をちょうど賄える売上

損益分岐点を把握することで、「いくら売れば黒字になるか」がわかります。

なぜ重要か

損益分岐点を知っていると:

活用場面メリット
目標設定最低限の売上目標がわかる
価格設定値上げ・値下げの判断材料
コスト管理固定費削減の効果測定
投資判断設備投資の採算性評価

経営判断の基礎となる重要な指標です。

損益分岐点の計算

計算式

損益分岐点の計算式:

損益分岐点売上 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)

または

損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率

変動費率 = 変動費 ÷ 売上高 限界利益率 = 1 - 変動費率 = (売上 - 変動費) ÷ 売上

固定費と変動費

費用を固定費と変動費に分類:

固定費(売上に関係なく発生)変動費(売上に比例)
家賃食材費(原価)
正社員給与使い捨て消耗品
リース料パート・アルバイト給与
保険料水道光熱費(一部)
減価償却費クレジット手数料

人件費は、正社員は固定費、アルバイトは変動費として扱います。

計算例

飲食店の損益分岐点計算例:

項目金額
月間売上300万円
変動費(原価+アルバイト代等)150万円
固定費(家賃+正社員給与等)100万円
営業利益50万円
変動費率 = 150万円 ÷ 300万円 = 50%
限界利益率 = 1 - 0.5 = 50%

損益分岐点 = 100万円 ÷ 0.5 = 200万円

この店は月商200万円が損益分岐点です。

損益分岐点比率

損益分岐点比率とは

損益分岐点比率は、実際の売上に対する損益分岐点の割合です。

損益分岐点比率 = 損益分岐点売上 ÷ 実際の売上 × 100
損益分岐点比率評価
70%以下優秀(余裕あり)
70〜80%良好
80〜90%普通
90〜100%要注意
100%以上赤字

比率が低いほど、売上減少への耐性があります。

計算例

上記の例で損益分岐点比率を計算:

損益分岐点比率 = 200万円 ÷ 300万円 × 100 = 66.7%

売上が33%減少しても黒字を維持できる、健全な状態です。

損益分岐点を下げる方法

固定費の削減

固定費を下げることで、損益分岐点が下がります:

方法内容
家賃交渉契約更新時に交渉
人件費見直しシフトの最適化
リース見直し買取・解約の検討
保険の見直し適正な補償内容に
借入金の借り換え金利の低減

固定費1万円の削減は、損益分岐点を2万円下げます(限界利益率50%の場合)。

変動費率の改善

変動費率を下げることでも、損益分岐点が下がります:

方法内容
原価率改善仕入れ見直し、歩留まり改善
ロス削減廃棄を減らす
人時生産性向上少人数で回す
効率的なメニュー原価の低いメニューを増やす

変動費率が50%から45%に改善すると、損益分岐点は約9%下がります。

売上目標への活用

目標利益からの逆算

希望する利益を得るために必要な売上を計算できます。

必要売上 = (固定費 + 目標利益) ÷ 限界利益率

例:固定費100万円、目標利益50万円、限界利益率50%
(100万円 + 50万円) ÷ 0.5 = 300万円

「利益50万円を出すには、月商300万円必要」とわかります。

日商・時間帯別の目標

月間の損益分岐点を、日・時間帯に分解:

単位計算例
月間損益分岐点200万円
日商(25日営業)8万円/日
ランチ(40%)3.2万円
ディナー(60%)4.8万円

時間帯ごとの目標売上がわかると、現場での意識も高まります。

損益分岐点分析の応用

値上げの影響

値上げした場合の損益分岐点変化:

10%値上げ → 変動費率が下がる → 損益分岐点が下がる

ただし、客数が減る可能性もあるため、客数減も考慮した試算が必要です。

設備投資の判断

設備投資の採算を損益分岐点で判断:

投資内容固定費増変動費減損益分岐点
食洗機導入+2万円/月-5万円/月下がる
内装リニューアル+5万円/月変わらず上がる

損益分岐点が下がる投資は、優先的に検討しましょう。

複数店舗の比較

複数店舗を運営している場合、損益分岐点比率で比較:

店舗売上損益分岐点比率
A店300万円210万円70%
B店250万円200万円80%
C店200万円190万円95%

C店は損益分岐点比率が高く、改善が必要だとわかります。

定期的なモニタリング

モニタリングの頻度

損益分岐点は定期的に確認しましょう:

頻度確認内容
月次損益分岐点比率の推移
四半期固定費・変動費の構成見直し
年次戦略的な目標設定

費用構成が変わると、損益分岐点も変化します。

グラフでの可視化

損益分岐点をグラフで可視化:

売上・費用

    │         /売上線
    │       /
    │     /───────────損益分岐点
    │   /  /
    │ /  / 総費用線
    │/  /
    │──/─────────── 固定費線
    │/
    └─────────────────→ 売上

スタッフと共有して、目標達成への意識を高めましょう。

まとめ

損益分岐点は、飲食店経営の基本となる指標です。

成功のポイントを振り返りましょう。

  • 損益分岐点 = 固定費 ÷ 限界利益率
  • 損益分岐点比率80%以下を目標に
  • 固定費削減で損益分岐点を下げる
  • 変動費率改善でも損益分岐点が下がる
  • 目標利益から必要売上を逆算
  • 定期的にモニタリングする

「いくら売れば黒字か」を常に把握して、健全な経営を目指しましょう。

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