立ち飲み屋・スタンディングバーは、低コストで開業でき、高回転率で収益を上げられる業態です。サラリーマンの「ちょい飲み」需要を取り込み、人気を集めています。
この記事では、立ち飲み屋の開業について、店舗設計、メニュー、経営のポイントまで解説します。
立ち飲み業態の特徴
業態のメリット
立ち飲み屋のメリット:
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 低コスト開業 | 椅子・テーブルが最小限 |
| 高回転率 | 滞在時間が短い |
| 小スペース | 5〜10坪で開業可能 |
| 気軽さ | 一人でも入りやすい |
| 低価格提供 | コストが抑えられる分、安く提供 |
坪あたりの売上効率が高いのが立ち飲み屋の特徴です。
立ち飲み屋のスタイル
立ち飲み屋には、いくつかのスタイルがあります。
| スタイル | 特徴 | 客単価 |
|---|---|---|
| 大衆立ち飲み | 安い、気軽、サラリーマン向け | 1,000〜1,500円 |
| 角打ち | 酒屋の一角、酒にこだわり | 1,000〜2,000円 |
| スタンディングバー | おしゃれ、ワイン・カクテル | 2,000〜3,500円 |
| 立ち食いそば・寿司 | 食事メイン、早い | 800〜1,500円 |
ターゲットと立地に合わせてスタイルを選びましょう。
開業資金
初期費用の目安
立ち飲み屋の開業資金:
開業資金の目安(8坪の場合):
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 物件取得費 | 80〜200万円 |
| 内装工事費 | 100〜300万円 |
| 厨房設備 | 100〜200万円 |
| 備品・什器 | 30〜60万円 |
| 運転資金 | 100〜150万円 |
| 合計 | 410〜910万円 |
椅子やテーブルが少ないため、什器費用を抑えられます。
コストを抑えるポイント
開業コストを抑えるポイント:
- 居抜き物件の活用
- カウンターのみの設計
- 厨房は最小限に
- DIYでできる部分は自分で
500万円以下での開業も十分可能です。
店舗設計
レイアウトの基本
立ち飲み屋のレイアウト:
| 要素 | ポイント |
|---|---|
| カウンター | L字型、コの字型で効率的に |
| 立ち位置 | 一人あたり幅50〜60cm |
| カウンター高さ | 100〜110cm(立ち飲み標準) |
| 棚 | ドリンク、グラスを見せる収納 |
| 厨房 | カウンター内でオープンキッチン |
オープンキッチンスタイルで、調理の様子を見せるのが人気です。
坪あたりの収容人数
立ち飲み屋の収容人数目安:
| 坪数 | 収容人数 |
|---|---|
| 5坪 | 8〜12人 |
| 8坪 | 12〜18人 |
| 10坪 | 15〜25人 |
椅子がないため、坪あたりの収容人数が多くなります。
メニュー構成
ドリンクメニュー
立ち飲み屋のドリンクメニュー:
| カテゴリ | メニュー例 | 価格帯 |
|---|---|---|
| ビール | 生ビール、瓶ビール | 300〜500円 |
| サワー・ハイボール | レモンサワー、ウイスキーハイボール | 300〜450円 |
| 日本酒 | グラス、1合 | 400〜800円 |
| 焼酎 | ロック、水割り | 350〜500円 |
| ワイン | グラスワイン | 400〜600円 |
低価格設定で回転率を上げるのが基本戦略です。
フードメニュー
立ち飲み屋のフードメニュー:
| カテゴリ | メニュー例 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 定番おつまみ | 枝豆、冷奴、ポテトサラダ | 200〜350円 |
| 揚げ物 | 唐揚げ、串カツ、コロッケ | 300〜500円 |
| 焼き物 | 焼き鳥、ホルモン | 150〜300円/本 |
| 刺身 | 刺身盛り合わせ | 500〜800円 |
| 〆 | おにぎり、焼きそば | 300〜400円 |
「ちょい飲み」がコンセプトなので、小皿・少量で提供するのがポイントです。
価格設定
低価格の実現
立ち飲み屋で低価格を実現するポイント:
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 家賃を抑える | 路地裏、2階など立地を妥協 |
| 設備を最小限に | 椅子なし、シンプルな内装 |
| ワンオペ | 少人数で運営 |
| 回転率で稼ぐ | 滞在時間30〜60分 |
| 仕入れの工夫 | まとめ買い、業務用スーパー |
低価格でも、利益を出せるビジネスモデルを構築しましょう。
客単価の目安
立ち飲み屋の客単価目安:
| スタイル | 客単価 | 滞在時間 |
|---|---|---|
| 大衆立ち飲み | 1,000〜1,500円 | 30〜60分 |
| スタンディングバー | 2,000〜3,500円 | 60〜90分 |
回転率と客単価のバランスで売上を最大化します。
運営のポイント
ワンオペ運営
小規模な立ち飲み屋は、一人で運営することも可能です。
ワンオペのポイント:
- メニューを絞る
- 仕込みは営業前に完了
- オーダー〜提供を効率化
- レジは現金のみ or QRコード決済
ピーク時は忙しいですが、人件費を大幅に抑えられます。
回転率の管理
回転率を上げるための工夫:
- 滞在時間の目安を設定
- 「2杯目いかがですか?」の声かけ
- 混雑時は新規客優先の雰囲気づくり
- テーブルチャージなしで気軽に
「サッと飲んでサッと帰る」カルチャーを醸成しましょう。
許可と届出
必要な許可
立ち飲み屋に必要な許可:
| 許可 | 申請先 | 内容 |
|---|---|---|
| 飲食店営業許可 | 保健所 | 基本の営業許可 |
| 深夜酒類提供飲食店営業届 | 警察署 | 深夜0時以降に酒類提供する場合 |
| 食品衛生責任者 | 保健所 | 1名以上の配置 |
深夜営業する場合は、警察署への届出が必要です。
集客
立ち飲み屋の集客特性
立ち飲み屋の集客特性:
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 仕事帰り | 17〜21時がピーク |
| 一人客 | 気軽に立ち寄れる |
| 常連化 | 毎日のように通う人も |
| 口コミ | 「あそこ安くて美味しいよ」 |
効果的な集客施策
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 店頭看板 | 価格の安さをアピール |
| SNS | 雰囲気、おすすめメニュー |
| Googleビジネスプロフィール | 口コミ、写真 |
| 常連サービス | ドリンク1杯サービスなど |
| ハッピーアワー | 早い時間帯の割引 |
「安い、うまい、早い」を伝える告知が効果的です。
まとめ
立ち飲み屋・スタンディングバーは、低コストで高回転率を実現できる業態です。
成功のポイントを振り返りましょう。
- 初期費用は400〜900万円が目安
- 椅子なしで坪効率を最大化
- 低価格・小皿メニューで回転率アップ
- ワンオペ運営でコスト削減
- 「サッと飲む」カルチャーの醸成
- 常連客を大切にする
「今日は軽く一杯」というお客様に選ばれる店を目指しましょう。
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